*木材へのこだわり

 襖縁の材料には、北米産針葉樹のバルサムファーとシトカスプルースを使用しています。バルサムファーは、かまぼこ板などに使われている木材で、塗装に適しています。シトカスプルースは主に白木縁用で、色が白く艶があるアラスカ州産を使用しています。その他、ご注文に合わせて、四国産の杉と桧、北米産の米ヒバ、ロシア産のタモなどを使用しています。

 製材は、襖縁用に木材の挽き曲がりを修正しながら、適正な厚みに柾目挽きにします。製材後、自然乾燥を二ヶ月程度、人工乾燥と養生を一ヶ月程度行います。あて材は、一年以上自然乾燥させてから状態に応じて適正に利用します。乾燥に時間をかける理由は、乾燥させるためだけではなく、木材の癖を出し切らせるためです。納品後の品質が安定します。

 

*木取りへのこだわり

 木取りは、加工選別作業を7~8工程をかけて行います。節や曲がり、木目や木材の癖などを見極めながら、順次加工していきます。

 リサイクルにも注力しています。短材・細材は、フィンガージョイント機や高周波横接ぎプレス機で再利用していますし、切り落とし材や木屑は、製紙用チップの製造や乾燥率の熱源ボイラーの燃料に利用しています。捨てる以上にコストはかかりますが、過去の経験から「材料を大切に使うことが良い製品づくりにつながる」ことが分かっているので、材料を決して粗末に扱うことが無いように、会社全体で注意をしています。

 

*塗装へのこだわり

 当社のカシュー塗縁は、厚塗りが特徴で、安価な襖紙でも襖を引き立たせ、高級な襖紙にも良く合います。カシュー漆の塗装は、当社が独自に開発・改良した塗装機械で行っています。職人技と機械作業を融合させて、品質の安定と量産化を実現しました。「目止め・下塗り・上塗り」の7~10工程を4~5週間かけて行います。自然乾燥の為、塗装後も硬化に1ヶ月程かかるなど、本当に時間がかかりますが、出来上がった製品には、独特の濡れ艶・均一な仕上がり・塗面の硬度と耐久性などの特徴と長所があります。手間とコストのかかるカシュー塗りが出来る襖縁メーカーは少なくなりましたが、当社は後世に残す価値のある製品と信じて、日々努力しています。

 着色塗装は、「色付縁(新色付)と目起縁(新目起縁)」の塗装です。以前は有害物質のクロムを含んだ紫外線で発色させる塗料が使われていましたが、環境への配慮から、当社は他社に先駆けてクロムを含まない塗料に変更しました。結果、コストは上がりましたが、エコロジーで品質の良い製品が出来、ご共感いただいたお客様にご使用いただいています。「新色付縁と新目起縁」は木材に木目入りの紙を貼り、その上に着色塗装をした一楽木工のオリジナル製品です。紙が表面を覆っているので、木のささくれの心配がなく、小さなお子様のいるご家庭でも安心してご使用になれます。

襖を購入する際には、高品質で安心安全な「一楽木工の襖縁」を是非ご指名ください。

原木は、貯木場(水面)から上げたら皮を剥いて大割し、次に小割。原木は大割の際、丸太のクセが出て反り曲がり(挽き曲がり)が出るが、それをまっすぐな状態に直しつつ製材していく